「Georgia Moon」というコーンウイスキー。
人づてにお裾分けしていただいたんですがこのウイスキー、まず、見た目がほぼ無色透明。で容器も何かじゃムだか水飴っぽいだかで、ウイスキー感なんてまるで皆無。
充分にソソられるビジュアルなので、当然、開けてみて匂いなんか嗅いでみるワケですね。
「ん…?なんだこのどっかで嗅いだことある…」と、ウイスキーなのにどこか甲類焼酎ぽいというか…もう一歩突っ込んでいうならば、何か胡散くさい酒の匂い というか…。
(ここで先ず一度、イヤな予感がします。)
「ま、でも珍しいしね〜♪」だなんて何故かよく分かんない言い訳じみたこといいながらにグラスに注いで(但しイヤな予感を引きずってるので弱気にショットグラスでとどめる)みて一口舐めてみるわけです。
予感的中です…。ひさびさにハッキリと”マズい酒フラグ”が立ちます。
…というわけで界隈のバー店主衆イチの酒知識の乏しさを自負する似非バーテンダーとしては「なんでこんなんがわざわざ商品として出回ってるんやろ?」と逆に興味が湧きググってみましたところ、
- コーンウイスキーは熟成させる義務がない
- このGeorgia Moonは熟成30日以内で出荷。
(確かによくよくラベルを見てみると「Less than 30 days old」と記されている) - 禁酒法時代の密造酒を模した製品らしく、当時、密造酒が「moonshine」と呼ばれていたという下地もあってかラベルにも「moon」「shine」という言葉が含まれている。
…というような事柄を知り、これはむしろネタっぽい種のお酒なのか…となるほど胡散くさい香りや味に納得した訳です。
山崎蒸溜所の工場見学に行かれた方ならピンと来るかもしれませんが、まだ蒸溜されるまえの原酒の匂い…というか味…というか。例のアレな感じです。
折角の頂き物ですし、ご来店のお客様で味見ご希望の方にはショット一杯だけ(無くなり次第終了)サービスいたします。
もしお気に召す(笑)ようであれば、おかわりでご注文くださいませ。